まゆげおねいさんの迷走

音大生の自己満ブログ。音楽と日常とジャニーズについて書いてます。

特に何があったわけでもないけど、暇なのでブログ書きます。

今日は大学の図書館(家から徒歩2分)に行った。受付でカードを出して待っている間、ふっと横をみるとクリスマスのオーナメントが壁に飾ってあったので、なんとなく2秒くらい見ていると、ドサッと突然落ちた。不吉すぎる。わたしが見つめた瞬間落ちた。目からビームでも出していたんだろうか。落ちたものを拾って受付のお兄さんに渡しながら、今、私が見てたら落ちたんですよ突然って話したら意味ありげに笑ってくれた。伝わった。
図書館では借りてたレコードを聴くつもりだったが、いざ行くと、ここではレコードを聴く機械が無くて聴けないのでもう1個の方のキャンパスの図書館で聴いてくださいって言われた。何で無いんだよ。
わたしが今日行った徒歩2分の方の図書館は新しいからハイテクで、2階の受付でカードを出してピッてやると、4階の書庫にあるものは機械のシステムで、10秒くらい待ったら何がどうなったのかわからないがピコーンって2階の受付まで届く。すごい。すごすぎる。なのにレコード聴けない。なんでだよ。

予約していたのはどちらもショパンのピアノ協奏曲1番の入ったレコードで、アルゲリッチのものとフランソワのものだった。アルゲリッチショパンコンクールのライブ音源だった(気がする)ので聴きたかった。フランソワのショパコンは聴いたことないしどうなるのか予測不能なので楽しみにしていた。

そんなわけで4階にあるショパコンの音源から選んだ。ブレハッチルービンシュタインのCDがさっきも言ったとおり10秒くらいで受付に来た。
ブレハッチは2005年のショパンコンクールの覇者で、CDは2010年のものだった。コンクールのときの協奏曲の映像をこの前図書館で見たが、確かにショパンが弾いているような、ガラス細工みたいな素敵な演奏だった。まさにショパン。今日聴いたCDはコンクールのときより余裕が出て遊び心があって堂々としていた。でも特にめちゃめちゃ惹かれる演奏ってわけでもないので早送りなどして少しだけ聴いた。
ルービンシュタインはおそらく50代くらいの演奏だったようだが、何が良いのかさっぱりわからなかった。彼のショパコンチェルトの十八番は1番ではなく2番だが、それにしても…私には全くわからなかった。というか、今に始まったことではなくわたしはずっとルービンシュタインの良さがわからない。一時演奏活動をお休みしたのち、年をとって音楽的な演奏をするようになったとかはなんとなく知っているが年をとってからのを聞いても特に何とも思わない。おそらく若いときのバラード、スケルツォのアルバムを聴いたときにひどいなと思って以来彼に全く興味がない。年をとっても同じ彼である。



オーソドックスで誰もが納得できるような素晴らしい演奏というのももちろん素晴らしい演奏だが、私は限りある人生の時間の中でそれらを聴くことに時間を割きたくない。だからアシュケナージペライアブレンデルもたいして聴かない。いや、本当に素晴らしいとは思ってるんだけど。嫌いとかいってるんじゃない。でもそういうのを聴くより、奇想天外な、そんな風になるの?とか、よくそんなこと思いついたな?!とか、ハラハラさせる危なっかしい演奏とか、私には到底努力しても根本が違うというか、、お笑いで言うとホリケンみたいな感じです(これ、なんてわかりやすい例えなんだろう。ホリケン大好き。ホリケンから芸術的源泉を感じる)天才のほとばしりがある感じの演奏が好きだし、聴きたいと思う。好きっていうか、自分と違うから憧れるんだと思う。



でも大学1年の時ずば抜けて好きだったのが、誰もが納得するタイプの演奏家であるツィメルマンである。彼の音楽にこの上なく共感しまくって、安心して聴いてられる、全部納得できると思って、映像で指や腕の使い方まで食い入るように見ていた。

しかし、私はもうツィメルマンはきかないしこれからも金輪際ずっと聴かない。裏切られたのだ。高い金を払ってワクワクしながら彼のコンサートに初めて行ったのはちょうど去年の今頃だが、それがひどかった。ベートーベン、ひどい。今でも意味がわからない。以前はあんなに好きだった音源を聴いても、あのベートーベンを知ってしまったからには、この演奏も全て嘘みたいに思えたし、一気にたいしたことなく思えて、何が好きだったのかわからなくなった。全く同じ音源を聴いたとしてもベートーベンがひどいことを知ってしまうと何の罪もない音源も意味が違ってくる。あれだけベートーベンがひどい人のショパンを聴いて何になるんだと思うようになった。何を聴いてもひどいベートーベンが思い浮かぶし、今ではただ鼻が高くて偉そうなクセにたいしたことない演奏に聴こえるだけだ。あれから私は他の誰であろうとコンサートに行くのが怖くなった。また裏切られるかもしれないと。本当に彼が憎い。以上、眠いから終わり。おやすみ。